筑波大学の出願特許の紹介

 

 

培養方法及び培養装置

          特願2007-145786

   従来は、細胞や細胞シート、細胞集合体を作成後、培養面から物理的に剥がすか、酵素やEDTAのような薬品を用いて剥離するのが一般的であったが、この方法では細胞が傷害を受け、組織を回収することが困難であった。また、磁力を利用する技術は、細胞を予め磁性化する必要があった。温度応答性高分子や光応答性高分子を使用する方法においては培養景観を通じて温度や光を制御する必要があるなど、操作性に問題があった。この発明により、細胞組織を壊すことなく、容易に剥離回収することができる。細胞培養表面にあらかじめ分子を結合し、そのうえで細胞を培養した後に、電位印加によってその分子が還元脱離することを利用して細胞を回収する。電極表面に結合する分子の種類と結合領域を調節することで、所望のサイズ、形状の組織を得ることができる。

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