筑波大学の出願特許の紹介
魚類感染症予防製剤、魚類用餌、菌株、魚類感染症予防方法
特願2005−086594
養殖産業などでは、高密度養殖に伴う魚類感染症の集団発生を抑制するために、抗生物質などの薬剤が用いられている場合が多い。しかし、養殖魚類に抗生物質を用いることは、食の安全性や環境保全の観点から、あまり好ましくないため、そうしたものを過剰に用いずに魚類感染症の集団発生を予防する手段が必要である。 本発明は、魚類のプロバイオティクス乳酸菌を培養し、得られた菌体を飼料に混合、または飼料と共に経口投与するという簡単な作業で、ウイルスに対する予防効果をもたらそうとするものであり、低コストで魚類ウイルス病の予防効果が期待できる。コイおよびニシキゴイに対するコイヘルペスウイルスの予防やその他の淡水魚・海水魚のあらゆるウイルス性疾病に対して、本発明技術の適用が可能と考えられる。
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